NPO法人再生医療推進センター

再生医療用語集


あ か さ た な は ま や ら わ
か き く け こ
  1. 器官原基法(きかんげんきほう):理化学研究所生命機能科学センター、辻チームリーダーにより開発された器官原基を再生する細胞操作技術です。胎児期の歯や毛包原基細胞が自律的に器官発生を再現して機能的な器官の再生が可能となりました。成体の毛包幹細胞から器官原器法により人工的に再生毛包原器を作製し、任意の皮膚内に移植して、皮膚表皮層やその他の組織と正常に連続した毛包を再生させる技術です。(再生医療トピックスNo.92
  2. 希少疾病用再生医療等製品(きしょうしっぺいようさいせいいりょうとうせいひん):希少疾病用再生医療等製品の指定を受けた再生医療等製品で、優先的に審査される再生医療等製品です。希少疾病用再生医療等製品の指定には、当該再生医療等製品の用途に係る対象患者数が国内において5万人未満であること、また、代替する適切な再生医療等製品又は治療法が無い、既存の再生医療等製品と比較して著しく高い有効性又は安全性が期待されるなどの医療上特に優れた使用価値を有することが必要とされています。(再生医療トピックスNo.98
  3. キメラ(きめら):生物学における キメラ (きめら 英:chimera) とは、同一の個体内に異なる遺伝情報を持つ細胞が混じっている状態や、そのような状態の個体のこと。嵌合体(かんごうたい)ともいい、平たく言うと「異質同体」である。 この語は、ギリシア神話に登場する生物「キマイラ」に由来する。近年は「キメラ分子」「キメラ型タンパク質」のように「寄り合い所帯」「由来が異なる複数の部分から構成されている」という意味で使われる例もある。((ウィキペディア(Wikipedia):キメラ))(再生医療トピックスNo.45再生医療トピックスNo.125
  4. キメラ抗原受容体(CAR)(きめらこうげんじゅようたい):特定のタンパク質を持つがん細胞に結合することができる人工的に作られた受容体です。免疫細胞の一種であるT細胞に導入されると、T細胞が特定のタンパク質を持つがん細胞を発見し、攻撃するようになります。(再生医療トピックスNo.96
  5. 急性呼吸窮迫症候群(きゅうせいこきゅうきゅうはくしょうこうぐん、acute respiratory distress syndrome, ARDS):臨床的に重症状態の患者に突然起こる呼吸不全の一種のひとつ。重症肺炎、敗血症、大量輸血、胸部外傷、肺塞栓、急性膵炎等で重症の患者に突然起こる。また,血流中には腫瘍壊死因子やインターロイキン1・6・8が放出されている。誘引された好中球から肺胞組織を傷害する因子やサイトカインが放出され,間質や肺胞内まで血性の滲出液で満たされてしまう。集中治療室に収容中の患者の15%、人工呼吸を受けている患者の20%に起こる。(Wikipedia:急性呼吸窮迫症候群コラム鵜の目鷹の目No.012
  6. 急性腎傷害モデルマウス(きゅうせいじんしょうがいもでるまうす):マウスの腎動脈を数十分間遮断した後に解放し、一時的に虚血状態を作製することにより急性腎傷害の状態を作り出したマウスのことです。(京都大学iPS細胞研究所プレスリリース:ヒトiPS細胞から分化誘導した腎前駆細胞を効率よく単離する方法を開発、2018年4月26日)(再生医療トピックスNo.44
  7. キラーT細胞(抗原特異的細胞傷害性T細胞)(きらーてぃーさいぼう):免疫細胞であるTリンパ球の中でも、ウイルス抗原や腫瘍抗原を認識し、異常細胞を攻撃するリンパ球のことです。(再生医療トピックスNo.96
  8. 筋委縮性側索硬化症(きんいしゅくせいそくさくこうかしょう):⇨ALS(amyotrophic lateral sclerosis:エーエルエス)を参照
  9. 筋芽細胞(きんがさいぼう):骨格筋が運動、外傷により損傷を受けた時、この細胞が骨格筋に分化増殖し、筋肉の損傷部位を補填する細胞です。(再生医療トピックスNo.49
  10. 筋張力(きんちょうりょく):筋肉が伸び縮みする力のことです。(再生医療トピックスNo.100