NPO法人再生医療推進センター

再生医療相談室 回答ページ No.628


専門分野:脳・神経・脊髄

脳幹出血後遺症の改善について

71歳男性です。約10年前に脳幹出血を起こし、以後、後遺症だと思われる眩暈とふらつきに悩んでおります。 リハビリに週2回通っておりますが、だんだんひどくなっているようです。再生医療の実現の目処について教えてください。 また、高度先進医療保険に加入していますが、保険給付の対象になるのでしょうか。


掲載日: 2018.06.11

A:

脳幹出血後の症状に対する再生医療の有効性は学問的には必ずしも確立していないと思われますので、以下のコメントは、再生医療を推奨しているものではないことをご理解の上お読みください。  近年、再生医療の拡大により、多くの医療施設で、自己由来(骨髄や脂肪から)の間葉系幹細胞が神経や関節などの多様な疾患に対して用いられるようになっています。厚生労働省のホームページ( http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000186471.html)によりますと、脳の疾患の対象 としては、脳梗塞が多い印象ですが、一部には脳梗塞と脳出血を含む脳血管障害を対象としたものもあり、脳幹出血も対象としている可能性があります。一度お調べになって、近くにこのような医療施設があれば、相談してみるのも一法かもしれません。  高度先進医療(現在は「先進医療」と呼ばれています)の保険についてですが、この制度は厚生労働大臣が特定の医療施設で、未だ保険適応されていない高度の医療技術を用いた療養を評価するための制度で、その治療法自体にかかる費用は自費負担になりますが、その他の治療費は保険診療との併用が認められています。その一覧表が厚生労働省のホームページ( http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/isei/sensiniryo/kikan02.html)によりますと、脳の疾患の対象 としては、脳梗塞が多い印象ですが、一部には脳梗塞と脳出血を含む脳血管障害を対象としたものもあり、脳幹出血も対象としている可能性があります。一度お調べになって、近くにこのような医療施設があれば、相談してみるのも一法かもしれません。)に公開されていますが、再生医療としては、特定の細胞を使ったがん治療などが中心で、脳血管障害は今のところ対象になっていないようです。


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