NPO法人再生医療推進センター

コラム 鵜の目鷹の目


No.005 「AIとディープラーニングと脳」(3)脳神経の第二ランナー

前回脳シグナルの出発点=脳の第一ランナーについてお話しました。第一ランナーは腕(軸索)を伸ばしてシグナルを第二ランナーに引き継ぎます。このバトンタッチにも生命ならではの不思議満載!です。今回は第二ランナーのお話。

バトンタッチ

脳と脊髄は幾つもの意味で似ています(*注1)ので、両者を合わせて中枢神経系と呼んでいます。「中枢神経」からでて例えば指先まで伸びている神経を「末梢神経」と呼んで区別しています。場所の違いだけでなく、「中枢神経」と「末梢神経」ではかなり性質が異なります。例えば中枢神経は“再生”しませんが末梢神経は“再生”します。

ここで問題です。第二ランナーは中枢神経でしょうか?それとも末梢神経でしょうか?
第二ランナーの神経細胞本体は脊髄にあるので中枢神経です。ところがその細胞が出している腕(軸索)は脊髄をでて、筋肉の所まで行き指令を伝えます。だからこそ、筋肉が収縮し「動く」ことが出来るのです。ということは、第二ランナーは末梢神経でもあります。仮に指を切っても適切に手術すれば治りますよね。その中の神経もきちんと繋がってまた指は動くようになります。ほら「再生」してますね!あれっ、第二ランナーの細胞は中枢神経で再生しないと書きました!?そう、実は神経が「中枢神経」という“場所”にあると再生しませんが、そこから出ると、つまり末梢神経になると再生します。例えば、脳の細胞もシャーレの中では「再生」します!!!さあ、チョット面白くなってきました。次回はこの再生についてもう少し詳しくお話しましょう。

(注1)どちらも生まれてくるまでの過程で神経細胞管という管から出来てきます。その管の先端が膨らんだのが「脳」。ですから脳にも脊髄にも中に隙間があります。また神経細胞とグリア細胞で出来ていますが、このグリア細胞も脳と脊髄では同じです。

(Neuron)

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