NPO法人再生医療推進センター

再生医療相談室 回答ページ No.570


専門分野:その他

脳梗塞再生医療の見通し

昨年5月に脳梗塞を発症し左半身麻痺が残りました。左手は障害2級で、左足は障害4級です。わらにもすがる思いでインターネットで再生医療の事を調べております。アルメニアについては論文数が少ないという当ホームページが参考になりました。そこで質問ですが1医療法人大雅会ふくとみクリニックというのが治療をおこなっているのをホームページで見ました。これについての見解をお聞かせいただければと思います。2戸田陽典という方が気功で治療するということこれについての見解をお聞かせいただければと思います。 3実際に再生医療が一見解をお聞かせいただければと思います。般的になるのはいつくらいなのか、あるいは最低何年は期待薄とか

掲載日: 2015.12.13

A:

ご相談のクリニックのホームページによりますと、患者さん自身の骨髄から培養した間葉系幹細胞を静脈内に投与する方法のようです。このような治療法はすでに国内外で多数行われており、札幌医大で行われている治験もこの方法です。今まで報告されたところでは、治療自体は安全に行われており、治療効果としては発症後の運動機能障害がより回復しやすくなるようですが、必ずしも劇的に効くわけではなさそうで、今後も検討を続ける必要があるとされています。  なお、医療制度の問題として、昨年11月の再生医療法の施行以来、細胞を使った再生医療を提供する際には少なくとも厚生労働大臣への計画書提出が義務づけられています。  気功についてはコメント致しません。  再生医療が一般的になるのはいつ頃か、とのご相談です。多くの医者や研究者が、少しでも早くこうなるように頑張っています。自家人工表皮、自家人工軟骨、心筋シートと免疫反応を調節する間葉系幹細胞治療は製造販売が承認されています。あとは、使う細胞の種類やその使い方にもよると思います。自家細胞を使った再生医療は、危険性も小さいので、近い将来にかなり一般的になるように思います。一方、iPS細胞の利用は、患者さんから直接作るのではなくて、バンク化した高品質の細胞を使うように軌道修正されたようですので、少し遅れるかもしれません。
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