NPO法人再生医療推進センター

再生医療相談室 回答ページ No.445


専門分野: その他

Q: 爪再生(指先)

 小さいときに指先を機械の歯車に挟み、爪の根元の部分を怪我をしました。今は爪が生えていない状態です。爪の母体の部分は残っているようにも残っていないようにも見えます。爪を元のように直す方法はあるのでしょうか。指先(爪)の機能回復というよりは外形の回復です。
手術の程度、料金、保険が利くかどうか等についても教えていただけるとありがたいです。

掲載日: 2010.11.27

A:

 外傷によって手の爪が生えてこなくなった状態を治療したいというご相談です。
まず、このような状態を治療している診療科は、形成外科です。具体的にどうするかは、信頼できる形成外科医とよくご相談の上決めてください。
残念ながら爪を作る爪母の細胞を作る技術は今のところ見当たりませんので、純粋な再生医療による治療法は将来の夢として取っておいてください。現状で元の状態に近い爪を生やすには、足の爪の移植(例えば母趾の爪の半分を切り取って指に移植する)という方法があります。また、この方の場合は無理かもしれませんが、爪母の組織がある程度残っているのであれば、これを利用してより原型に近い爪にできる可能性もあります。ただ、この方のように外形の回復だけを希望されるのであれば、指先だけの義指などを考えられるのが良いと思います。
いずれにしても、形成外科の医師に一度相談されてみてはいかがでしょうか。費用や保険については状況によりますが、外傷による爪の損傷は明らかな疾病ですから、保険が適応される範囲だと思います。
NPO会員様募集中
再生医療相談室トップに戻ります
再生医療推進センターは再生医学、再生医療の実用化を通して社会への貢献を目指す非営利活動法人です。
Copyright (C) NPO法人再生医療推進センター All rights reserved.