NPO法人再生医療推進センター

再生医療相談室 回答ページ No.336


専門分野: 脳・神経・脊髄

Q: ets手術後の神経再生

 ets手術を受けて半年になります。
代償性発汗や様々な体の不調に悩まされ、元の体に戻れたらどんなにいいかと、最近切に願うようになりました。
最近ips細胞やステムセルが神経再生に役立つとされていますが、日本での医療技術の現状、展望はどのようなものだと思われますか?

掲載日: 2008.4.26

A:

 各種の幹細胞による神経再生医療の展望についてのご質問ですが、範囲が非常に広いので詳しいお答えはご容赦頂きたいと思います。ただ、患者さん自身の骨髄に由来する細胞などを用いた脊髄損傷や脳梗塞の治験が一部の施設で実施されており、一定の効果が確認されればより多くの施設で行われるようになることが期待されています。ES細胞やiPS細胞による治療について、当NPOの担当者としての見解を申し上げるのであれば、これらの細胞は動物実験段階では多くの研究が行われており、将来の臨床応用が期待されますが、その前に、腫瘍化など安全性の問題が克服される必要があり、一般的な医療として広く受け入れられるようになるにはなお相当な時間と研究実績が必要であろうと思われます。
NPO会員様募集中
再生医療相談室トップに戻ります
再生医療推進センターは再生医学、再生医療の実用化を通して社会への貢献を目指す非営利活動法人です。
Copyright (C) NPO法人再生医療推進センター All rights reserved.