NPO法人再生医療推進センター

再生医療相談室 回答ページ No.157


専門分野: 脳・神経・脊髄

Q: 下肢機能障害左膝関節全廃

 現在26歳の夫のことでお尋ねいたします。
9年前ギランバレー症候群と言う診断で障害を持ちました。ギランバレーはリハビリで回復すると言う情報を得、その後8年間リハビリを続けましたが回復せず、それどころか左膝下は筋肉が徐々に落ち、今では女性の腕のように細くなりました。昨年、そのギランバレーが再発し入院しました。その時わかったことは、8年前にかかった病気はギランバレーでは無く小児麻痺のような麻痺系の病気だったのではないかということと、回復の見込みはないと言う事でした。8年回、回復を信じリハビリを続けた夫は落胆し、それから1年経った今でも鬱に入っております。そこで、再生医療によって膝下の神経の回復は可能なのか、お訪ねしたくメールをいたしました。
現在は左足を杖のようにしながら歩行は可能です。スポーツマンだった本人はいつか走れるようになりたいと言うのが夢です。再生医療でこのようなことは可能となるのでしょうか?

掲載日: 2005.8.20

A:

 ご事情お察しします。神経の再生は動物実験では良好な成績がでています。ただし、この動物実験は神経を切断して人工神経に置き換えるというもので、今回のご質問のように麻痺系の病気でどの範囲の神経が損傷を受けているのか、また神経の損傷が長期間存在している場合、これまでの動物実験のような方法で果たして回復できるのかどうかは、実際に臨床試験がおこなわれないとわからないと考えます。今後の研究成果や臨床試験の実現に期待なさってください。
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