NPO法人再生医療推進センター

再生医療相談室 回答ページ No.47


専門分野: その他

Q: 切断指の再生

 私は21歳の女性です。小さい頃に、右手小指の第一関節をけがして切断しました。小さかったので血管をつなぐことができず、切断するしかなかったみたいです。生活にはまったく支障はないのですが、いつも小指を隠す様に生活しています・・・。そこで、かなり前なのですが、テレビで、指や他の部分も自分の細胞からもとと同じに作って、体に移植する、というのを見ました。一般にできるようになるのは3年後ぐらいだろう、と言っていましたが、実際どこで研究をしているんでしょうか?また、現在でもなにかできるところはあるのでしょうか?

掲載日: 2005.6.13

A:

 再生医学の究極の目的は、自分自身の細胞を少量取り出して、体の外で必要とする細胞に分化させ、これを大量に増やし(増殖)、もとの自分の体の欠損部や機能していない部分に移植することであるともいえます。したがって、ご質問のように、第一関節の欠損部に、骨・筋肉・皮膚を体外で作り出し、これを移植することも当然その対象であると考えられます。現在の再生医療の対象の多くは日常の生活に支障がある患者さまですが、美容上の観点からも考える必要があると個人的には思っています。ご質問の場合、無理に細胞を使う必要がないのではないかと考えます。生体親和性(体に対して異物反応に少ない)の高い物質を中心において周囲を自分自身の皮膚で覆う(自家皮膚移植)のも一つの方法ではないでしょうか。
=ご質問の方へ=この方法でもよいのでしたら、今一度施設を探してみますので、再度ご連絡くださいますようお願いいたします。
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